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第10回エチカ福島   


「風化」に抗う声をつむぎだす


  ―〈3.11〉の七年を問う―   


【開催日時】2018年3月10日(土)

      13:30〜17:00

【会 場】 コラッセ福島

     (福島駅西口徒歩3分)     

     http://www.corasse.com/


【趣 旨】

 東日本大震災・東電原発事故から7年が過ぎようとしていますが、この間、「風化」という言葉を何度も耳にしてきました。とりわけ、震災・原発事故をめぐる個々の経験や記憶を置き去りにしながら進められる「復興」に「風化」を感じる人は少なくありません。

 避難指示解除や住宅支援打ち切りによって存在を消されかけている「強制/自主避難者」にとって、「復興」とは存在そのものの「風化」に等しい言葉かもしれません。

 他方、避難せずに居住地に留まる選択したものや避難先から帰還したものの中には、それぞれの選択で生じた苦しさや葛藤に折り合いがつかないまま進められる「復興」に、違和感以上のものを覚えるという声も耳にします。

 その意味で「復興」は、その速度に自らの被災経験や記憶の言葉が追いつかないものにとって暴力的でさえあるのです。そして、いま必要なことは、猛スピードで進められる「復興」という大きな物語によって「風化」にさらされる小さな声を、それぞれの立場から丁寧に紡ぎ出していくことではないでしょうか。

 第10回となるエチカ福島では、原発事故によって富岡町からの強制避難を経験しながら、今年3月の同町の避難指示解除によって「避難者」という存在が抹消されることに抗う市村高志さんと、歴史社会学者として「3.11」の様々な問題について研究・発言されている山内明美さんをお招きし、避難・帰還・残留という様々な観点から「風化」に抗う声を共有できる可能性を探っていきたいと思います。


【講師】

 市村高志さん


(NPO法人とみおか子ども未来ネットワーク)


 3.11の震災と原発事故により福島県富岡町から東京都に避難している。現在は「NPO法人とみおか子ども未来ネットワーク」の理事長。震災時は富岡町立富岡第二小学校PTA会長をしていた。共著に山下祐介・市村高志・佐藤彰彦 『人間なき復興──原発避難と国民の「不理解」をめぐって』(明石書店),論考に「私たちに何があったのか」(青土社『現代思想』2013年3月号)など。


【講師】

 山内明美さん


(大正大学特命准教授・歴史社会学)


 日本近代の稲作言説とナショナリズムの関係性について、とりわけ東北地方をフィールドに研究しながら、日本の近代化と地方の在り様について旧植民地地域も包含しながら研究している。著書に、『子ども東北学』(イーストプレス)『「東北」再生』(イーストプレス)『「辺境」からはじまる―東京/東北論』(明石書店)など。

      



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